大手生命保険会社 150人のAXアンバサダーを伴走支援。エンジニア出身のTさんが見つけた「正解のない仕事」の面白さ
目的社員が自らAIエージェントを作れる組織へ
支援体制PM1名+メンター2名で約150人を伴走
成果(1チーム・1エージェント)約1,500時間削減
大手生命保険会社で進める、社員一人ひとりがAIエージェントを自ら作れるようになるための育成プロジェクト。その現場でメンターとして伴走するのが、バックエンドエンジニア出身のTさんです。コンサルの経験はなかったというTさんが、どんな仕事に向き合い、何を得たのか。お話を伺いました。(取材:2026年10月)

OVERVIEW
支援案件の概要
| 案件内容 | 大手生命保険会社のAXアンバサダー育成支援 |
|---|---|
| 案件の規模感 | 約1,000人の研修からスタートし、選抜された社内のAI推進アンバサダー約150人の伴走支援 |
| ご支援体制と役割 | PM1名+メンター2名の体制で、メンターとして伴走支援を担当 |
| 案件の目的 | 社員が自らAIエージェントを作成できるようになる人材育成 |
| ご支援効果 | 4人1チームが作成した1つのAIエージェントによって、品質担保のために複数の社員の工数がかかっていた業務の時間を約1,500時間削減 |
CAREER
開発・運用保守のエンジニアから、AIコンサルティングの現場へ
── これまでのご経歴を教えてください。
TさんもともとはSES企業でシステムエンジニアとして、開発実装や運用保守を担当していました。正直、スキルレベルが特別高いエンジニアだったわけではありません。そこから現在の、企業向けのAIコンサルティングの仕事に移りました。
── エンジニアとしての経験は、今の仕事に活きていますか。
Tさんとても活きています。いま参画している案件では、ローコードツールを使ったAIエージェント開発の伴走支援もあるので、開発の経験があることで、お客さまがつまずくポイントがよくわかります。
PROJECT
全社員が「自分でAIエージェントを作れる」会社へ
── 現在参画している案件について教えてください。
Tさん大手生命保険会社で、ローコードでAIエージェントを作れるツールを使った、ハッカソン形式の支援をしています。全社員がAIエージェントを自分で開発できるようになることが目標で、チームごとに業務内容や課題をヒアリングし、改善をサポートしています。
※ハッカソンとは:短期間で集中的に開発やアイデアの具現化を行う取り組みで、実践的なスキルの定着や早期の成果創出に効果的です。
── プロジェクトの規模はどのくらいですか。
Tさん研修はもともと1,000人規模で始まり、そこから選ばれた約150人のAXアンバサダーを、プロジェクトマネージャー1人と、私を含むメンター2人で伴走支援しています。
── 具体的には、どんなAIエージェントを作っているのでしょうか。
Tさんチームによって取り組むテーマはさまざまですが、日々のメールやチャットでの問い合わせに対し、社内資料をもとに一次回答を行い、対応が難しい場合は担当者へ自動で引き継ぐ、といった横展開しやすいAIエージェントの開発が多いです。ただ、このプロジェクトの本質は業務をすぐに改善することよりも、社員が自分でエージェントを作れるようになる「人材育成」にあると考えています。
EXPERIENCE
一番大切なのは、技術よりも「聞き出す力」
── 案件を進めるうえで、最も重要なスキルは何ですか。
Tさん対人スキル、コミュニケーション能力だと思います。チームごとに信頼関係を築き、業務の中から課題を正確に聞き出して、AIエージェントにつなげる道筋を引く。この課題解決の力が欠かせません。
── 大変なのはどんなところですか。
Tさんチームごとに進み具合にばらつきがあることです。人数が多い分、遅れる方も出てきてしまうのですが、そういった方には手厚くサポートし、先に進んでいる方には次の課題を考える。さらに、お客さまの事務局と現場の社員のあいだの認識の違いを調整するなど、PMに近い役割も求められます。大変ですが、だからこそ積極的に関わる面白さがあります。
── やりがいを感じるのはどんなときですか。
Tさん言われた作業をこなすのではなく、正解のない中で答えを探し続けられるところです。大企業のプロジェクトでありながら、任せてもらえる裁量が大きいことにも、強いやりがいと楽しさを感じています。

SKILL & SUPPORT
専門家でなくても、実践の中で力はつく
── もともとこの分野の経験はあったのですか。
Tさん実は、AIツールのスペシャリストでもコンサルの経験者でもありませんでした。お客さまとのやりとりを重ねる中で、必要な力が身についてきたと実感しています。
── どのように学んでいますか。
Tさん書籍やSNS上の教材、実際に手を動かして触ること、それからAIとの対話です。案件に入る前には、エージェントフォワードから研修サポートや参考書籍・資料の提供もいただけたので、安心してスタートできました。
GROWTH
エンジニアの経験が、業務課題の整理に活きた
── 案件を通じて、どんな力が鍛えられましたか。
Tさんヒアリングから企画、要件定義、実装までを一人で考え抜く力です。エンジニアとしての経験と、業務課題を整理して解決へ導く仕事は、とても相性がいいと感じています。また、この案件をきっかけに、コンサルなど新しい領域への挑戦もできているので、自分のキャリアにも良い意味で変化が起こっています。
FOR YOU
「人と向き合い、変化や課題を楽しめる人」におすすめ
── どんな方におすすめしたいですか。
Tさん大きく3つの力が大切というか、こういう人だとすごく楽しめるんじゃないかなと思います。
1. コミュニケーション能力
研修や伴走支援でお客さまと直接お話しする機会が多いので、相手の立場にしっかり寄り添いながら、日々のやり取りの中で自然と信頼関係を築いていける方に向いている気がします。
2. 理解力・課題解決能力
お客さまごとに異なる業務や課題を理解し、適切な解決策を考え、提案する力が求められます。正解が決まっていないぶん、自分で工夫しながら動くのが好きな人には面白い環境だと思います。
3. キャッチアップ能力
AI技術は日々進化しており、お客さまによって扱う業務や商材も異なります。新しい知識やツールに触れること自体をポジティブに楽しんで、柔軟に対応していけると楽しみながら活躍できると思います。
人と関わることが好きで、日々生まれる新たな課題や変化を前向きに楽しめる人。そして、これまで培ってきた開発スキルを活かしながら、AIという新しい領域にも挑戦したい人に、ぜひおすすめしたいです!